No.
1号1998.3
2号1998.10
3号1999.1
4号1999.7

1999.11

2000.5

2000.7

2000.11

2001.3
2001.7
2001.11
2002.4
2002.7
14


1999.11.30

特集 ソルトレイク公演大成功

皆様に応援していただきました長野コカリナ合奏団アメリカソルトレイク公演は大成功のうちに終える事ができました。
一行65名(内子どもが38人大人27人)は7月20日東京都庁都民広場で出発のコンサートを終えた後、大勢の皆さんに見守られ、成田からソルトレイクに旅立ちました。現地に着くなりいきなりテレビ出演が待ち構え、その後も連日コンサートなど大変な強行スケジュールだったのですが、メンバー全員誰一人病気や事故にも会わず無事帰国しました。
そればかりでなく、現地では行く先々で大歓迎に会い、コンサートも日本では経験できないスタンディングオベーション(立って拍手をし続ける賞賛)の嵐を受けるなど、大成功。行く先々でアメリカの人々の温かい歓迎を受け子ども達は素晴らしい演奏を見せてくれました。


長野コカリナ合奏団ソルトレイク公演を終えて

長野コカリナ合奏団団長 竹節行則

私達長野、更埴、上田、須坂、山ノ内のコカリナ愛好家は志賀高原のイタヤカエデの木からコカリナを誕生させ、オリンピックの表彰式、音楽ボランティアコンサートなどで演奏して来ました。このことはマスコミを通し海外にも広く紹介され、98年秋には東京での演奏も実現し、その爽やかな音色は絶賛されました。東京公演後子ども達は「いつか外国で演奏したい、できれば次期オリンピック開催地で」と夢を語っていましたが、ソルトレイクの皆さんや関係者のご理解で現実のものとなり、子ども達の夢をかなえるだけでなく、長野オリンピックが発信した「自然との共存」「子ども達世界交流」という画期的なメッセージを伝えることができました。(略)
今回の公演にあたり、それぞれの市町村長をはじめ、県議会議員、同行の父兄、サポーター、現地スタッフ、その他大勢の方々にご協力いただきました。この場を借りて厚く感謝とお礼を申し上げます。


感想文集より

山下和美(須坂、小6)

私はアメリカに行って、あらためて、コカリナをやっていて良かった、と思いました。それはアメリカの人達もコカリナの音色に感動してくれたからです。オリンピックのために切り倒された木で私の大好きな日本の曲が吹けてとてもうれしいです。最初このアメリカ行きの話を聞いた時夢のような話だ、絶対に行きたいと思いました。アメリカでこのコカリナを吹きたい、と思いました。そして、7月20日私の夢はかないました。まさか本当に行けるとは……と私もびっくりでした。初めのうちはは色々心配なことがあったけれど、アメリカで演奏し、お客さんに沢山の拍手をもらっているうちに心配だった気持ちはほとんどなくなって楽しくて嬉しい気持ちでいっぱいになりました。アメリカの人にコカリナの音色を届けることができ本当に良かったと思います。これからまた、新しい曲なども練習して、みんなにコカリナ聞かせてあげたいです。


松田直隆(更埴、中2)

とにかく、でかかった!! そんな広大な土地を持つ国アメリカのソルトレイクシ ティに僕たちコカリナ合奏団は行って来た。土地のでっかいソルトレイクの人達は心 もでかくそして温かった。ソルトレイクで僕たちコカリナ合奏団は幾度も演奏をし た。そんな幾度のも演奏の中で特に印象に残ったのは、と言っても全て印象に残った のだが、特に印象に残ったのは、ブリガムシティーでのコンサートとローズワグナー ホールでのコンサート。ブリガムシティーではアンコールの時立ってそして思い切り アンコールをしてくれた。なんという熱いハートを持っているんだろう。僕は感動し た。日本ではこんな熱いアンコールは見れない。次にローズワグナーホールでは今ま でで一番の最高の演奏ができたと思う。そしてそこでは沢山の人が感動してくれ、泣 いてくれた人までいた。それと、僕の特に印象に強く残ったのはコンサートが終わっ た後の反省会で、昔子どもの頃に日本に住んでいたという「ジーンさん」と言う人が 「日本を誇りに思う」と泣いてくれた事だ。僕は本当に感動した。また、この旅では 普通では行けない様な所にも行けた。ソルトレイク市役所。ブリガムシティ市役所、 ユタ州議事堂、ソルトレイクオリンピック関係の建物。ディズニーランドの裏側。そ こでも向こうの人達は温かく歓迎してくれた。やはり、この旅で僕の心に強く印象づ いたのは現地の人の心の温かさだと思う。(中略)僕はソルトレイクオリンピックが 楽しみだ。あっ、それと実は僕のソルトレイク旅行のお金、半分、僕の新聞配達の給 料から出したんです。何ヶ月分だろう?とにかく僕は本当にいい経験をしたと思う。
こんな旅を与えてくれた皆さんに感謝の気持ちを。そして今僕はこんな素晴らしい旅 を与えてくれたこのコカリナという楽器がますます好きになり、これからも吹き続け たいと思う。


 ソルトレイクの木陰に流れるコカリナ
                                 黒坂黒太郎

 ブリガムシティーについた時でした。僕たちはコンサートの準備があったので、 みんなより早く会場に着いたのですが、着いてまもなくどこからかコカリナの合奏が 聞こえて来ました。「あれ随分早くにみんな着いたのだな」と思ったのですが、よく 聞いてみるとその音は「長野コカリナ合奏団」のものと違います。ちょっとたどたど しい、というか「長野オリンピック」のころの合奏団のようです。それに合奏団では やってない韓国民謡「アリラン」などもあります。振り返ってみるとそこでコカリナ を吹いているのは金髪の子ども達ではありませんか。僕は即座にその子達に「練習し よう」と呼びかけ、木陰に行って練習を始めました。この地方は、陽差しが焼き付け るような強烈なものだけに、逆に木陰の爽やかさはひとしおで、まるで砂漠のオアシ スのようです。その木陰で子ども達も先生も一生懸命僕のレッスンを受けてくれまし た。木の恩恵を受け、それに感謝するかのような澄んだ音が響きわたっていました。
 そうこうしているうちに「長野コカリナ合奏団」がやってきました。すぐに自然に始 まる日米の子ども達のコカリナの合奏。僕も長いこと音楽活動をして来て「音楽って いいな」と思う場面に何度か接しているのですが、今回ほどそう感じた事はなかった ように思えます。そうです、ここでは全く言葉がいらないのです。音の世界を共有す ることによって言葉で交わすよりずっと深い所で気持ちが一緒になれるのです。
 そしてその日米の子ども達のアンサンブルはそのまま本番のコンサートに引き継が れて行きました。エンジのユニホームのアメリカの子ども達が演奏し、黄色のハッピ の日本のコカリナ合奏団が演奏。そしてエンジと黄色が入り交じっての合同演奏。最 後はアンコールでもう一度エンジと黄色が一緒に。気が付いたら、お客さんは総立 ち、アメリカの観衆が本当に感動した時にする例のスタンディングオベーションが起 きていました。
 そして今までクッキリ色濃かった木陰はすっかり消え、しっとりとした夕闇がソル トレイク郊外の小さな町ブリガムシティーを包んでいました。ソルトレイクへみんな と一緒に来て本当に良かったと思ったひとときでした。


コカリナ合奏団の子ども達ブラボー!!!!

                                  矢口周美

この旅は、子どもの心の柔軟さに感動させられる旅でした。一週間あまり一緒に過ごした間にコカリナの技術が上手になったのは勿論ですが、人間としての成長がまるで音を立てて高まるような凄さでした。問題が起きる度に、私達大人がドギマギしているのを横目に、なんとしなやかに柔軟性を持って対処して来たことか、感動的でした。きっと将来彼らが難問にぶつかった時このしなやかに対応できたことが大きな力になると思っています。私はこんな子ども達の成長の現場にリアルタイムで居合わせたことを誇りに思います。全てのコカリナ合奏団の子ども達ブラボー!!!!

1999年8月6日付け「日米交流新聞」

おもな訳)
長野コカリナアンサンブル米国ユタ州民に演奏披露
1998年冬季オリンピック開催地より2002年冬季オリンピック開催地へ文化使節団が訪問しました。長野コカリナ合奏団の一行が7月22日から25日にかけてブリガムシティーとソルトレイクシティーで素晴らしい演奏を披露しました。ボーカル、ギターそしてコカリナの演奏が美しく混ざり合い、子ども達も聴衆を魅了しました。ある批評家は合奏団のプログラムをウイーン少年合唱団と比較していました。
多分、ユタ州民にとっては今回のプログラムは冬季オリンピックを通じてのつながり、親善・環境保護のメッセージという面からウイーン少年合唱団のものより魅力的 なものであったことでしょう。

ソルトレイクから木が送られて来る。

ソルトレイクから帰国して一ヶ月ほどたった時でした。今回のソルトレイク旅行のコーディネイトをして下さった小城理子さんから「ソルトレイクオリンピックによってどうしても伐採されなければならない木が出て来たけれどどうしましょう?」と連絡が入りました。ソルトレイクオリンピックはほとんど木の伐採は行わずにできるだろう、と言われていただけにそれは驚くべきニュースでした。やはりオリンピックは巨大イベント。全く切らずに行う訳には行かなかったのでしょう。送られてきた写真を見る限りでは、長野オリンピックに比べたら極々わずかな数十本ものですが、それでもやはりもしオリンピックがなかったら今でも葉っぱを広げていた木です。コカリナの思いを長野からソルトレイクに伝えたいと考えていた私達は日本コカリナ協会の責任でそれを確保していただく事にしました。その木の一部が先日、たまたまソルトレイクを訪れていた信州大学の先生達によって日本に運ばれて来ました。木はブラックウィロー(黒柳)と言って柳なのですが、日本の「銀座の柳」の柳とはちょっと違い、もっと大きなどんぐりがなるクヌギの様な木です。でも材質は柔らかく、ヒノキのような白っぽい肌色です。さっそく山ノ内の大熊さんが何本か作ってみてくれました。柔らかくとてもいい音がします。今度はこれを、これもたまたまこの十月にソルトレイクを訪問した長野の経営者の皆さんがソルトレイクの子ども達とオリンピック委員会に届けてくれました。皆さんが大変喜んで下さったようです。このコカリナできれば沢山作り、2年後のソルトレイクオリンピックでアメリカの子ども、日本の子どもで一緒に合同演奏できたら素晴らしいと思っています。



「コカリナな毎日」

木工家・コカリナ製作者
佐々木 保

 コカリナを知って、丸3年になろうとしています。素朴な形のその笛が、生意気にも1オクターブ以上の音程を奏でる事実に感激したことを覚えています。でもまさか、作り手としての自分を、ここまで魅了するとは考えもしませんでした。当初、家具をつくる傍らコカリナもホソボソと作れたら、と思っていましたが、現在では、家具の方が「ホソボソ」になっています。
 皆さんは、何故コカリナ作りが面白いか、想像がつきますか? 工芸家仲間にも問われたことがあります。
「毎日同じ物を作っていて飽きないかい…?」 確かに、「同じ」なら飽きそうですね…コカリナ作りの面白さは、それが「木」の笛である事です。楽器の材料としての木は、同じ物が二つとありません。たとえ、同じ丸太から取れた材でも、見た目にはまったく差が無くても、音の響き方はすべて違うのです。だから、同じように作っても良い音が出るとは限りません。それぞれの木に合った音の出し方があり、ひとつひとつ、ちゃんと手を掛けてあげる必要があります。つまり、私の仕事は、木の「楽器」としての潜在能力を最大限まで引っ張り出すことなのだと考えています。なかなか思うように鳴らなかったり、突然素晴らしいものが出来たり、毎日がエキサイティングなのです。「飽きる」どころか、ますます深みにはまってしまっています。しかし、「楽器の材料としての素質は見た目では分からない」という事実は、なかなかショッキングなものです。こうなると、今まで捨ててしまっていた端材がカワイソウでカワイソウで・・・・。コカリナとしてデビューさせてやれば、ひょっとしたらブレイクしたかも知れません(!?)。だから今では、とにかく片っ端からコカリナにしています。太い角材はアルトに、細い角材はソプラノに、板材は子持ちツインに。かなり小さくなった端材でも、子持ちトリプルの子笛にはなります。「小さい材木から小さい笛を作る」って、あたりまえの様ですが、意外と手間がかかるものです。本当は、幅の広い材料からまとめて木取る方が効率的なのです。でも、それはしたくない・・・。なるべくなら広い材は広いままで使ってあげたいものです。コカリナに「効率」って言葉は似合わないと思いませんか?私より長生きをした木を使って、私より長生きをするかも知れない楽器をつくるのです。作り手としては、それがいつまでも愛されていく事をただただ祈りながら、今日もコカリナを作っています。


ジャンボコカリナの開発進む

今、直径40ミリ、長さ11センチ、缶コーヒーの容器ぐらいのコカリナが開発され黒坂が数々のステージで演奏しています。これは、今普及している、ソプラノコカリナのちょうど1オクターブ下の音を出すC管です。指使いもソプラノと全く一緒。音はソプラノよりかなり落ち着いた音がします。オカリナのC管に似た音ですがちょっと違う、やはり「木の音」です。黒坂がこの夏、工房に籠もりきりになり開発を重ねました。今コカリナ製作者の皆さんが大量生産に向けて試作中です。来年の春には発売できると思われますので楽しみにしていて下さい。長野の子ども達がジャンボコカリナと名付けました。ジャンボバリトンとでもしましょうか。(ジャンボバスG管はいづれ開発されます)

黒坂黒太郎コカリナ教則用ビデオ
2000年1月中旬に発売予定予約受付中

 初級編 30分  定価2500円プラス税     
        
なかなか講習会も参加できないので「コカリナを練習するためのビデオが欲しい」との声が沢山あり、その要望に応えるべく今製作しております。黒坂黒太郎が持ち方など基本から丁寧に教えさせていただきます。


長野コカリナ合奏団のCD、
1月9日録音 3月発売予定

ソルトレイク帰国後も活発に演奏を続ける長野コカリナ合奏団のCDが作られることになりました。2000年の正月明けに信州国際音楽村こだまホールで録音、3月に発売される予定です。ソプラノコカリナだけでなくアルトコカリナや開発されたばかりのジャンボバリトンコカリナも使ったハーモニー、そして、アメリカで「ウイーン少年合唱団」より魅力的と絶賛された子ども達と木が奏でる音をお楽しみ下さい。
子ども達は今CD録音に向け一生懸命練習しております。


黒坂黒太郎コカリナコンサートスケジュール

9月8日 NHKラジオ深夜便出演
14日 コカリナの夕べ   東京小金井
21日 コカリナコンサート 北海道礼文島
24日 コカリナコンサートin豊田(長野県)
25日 第3回コカリナフェスティバル(志賀高原)
26日 長野放送開局25周年記念番組コカリナ合奏団と生出演
10月1日 草花が奏でる妙なる調べコカリナコンサート(山形寒河江市)
2日コカリナ小さな木たちのコンサート豊川市
3日木の精コカリナコンサート 豊橋市
8日西川禎一、黒坂黒太郎ジョイントライブ 新潟江南小学校
17日コカリナコンサート 秋田大館市下川添中学文化祭
24日木々のささやきコカリナコンサート石川県西山クロスカントリーセンター
28日東京小松川夜間中学でコンサート
30日コカリナコンサート長野東高校
31日小さな木たちのコンサート (飯能市あけぼの子どもの森)
 11月2日矢口周美コンサート 三重県鵜殿村
    3日新宮市(和歌山)市民音楽祭
 4日鵜殿小学校でコンサート
    5日江東区民センターコカリナ教室発表会コンサート
6日バレエ&コカリナコンサート (埼玉芸術劇場大ホール)
12日熊本腹赤小学校
      大牟田天通小学校でコンサート
13日わかたけ作業所(福岡県筑後市)でコンサート
17日神戸中学生トライヤルウイークで講師
   18日神戸トライヤルウイークでコンサート
   岡山県玉野高校でコンサート
19日大気汚染公害裁判支援コンサート 東京読売ホール
20日上田コカリナ講習会
23日京都岡屋小学校教育懇談会で西川禎一さんと
26日松戸市でコンサート(教職員組合)
28日南会津おやこ劇場でコンサート
12月4日 江東区北砂小学校25周年記念コンサート
12日 埼玉障害者交流センターでコンサート
15日 鳴門市でコンサート(子ども劇場)
16日丸亀でコンサート(子ども劇場)
17日倉敷市でコンサート(子ども劇場)
18日 府中市(広島)でコンサート( 子ども劇場 )
21日長野県浅科村でコンサート
22日群馬県渋川市でコンサート( 子ども劇場 )
   23日メディアリンクスコカリナコンサート(東京)
27日東京台東区下町の家でコンサート
1月9日 長野コカリナ合奏団CD録音
  22日 福岡作文の会でコンサート
29日みもざコンサート(東京門前仲町天井ホール)
30日コカリナコンサート(東京町田市民ホール)

あなたの町でも「黒坂黒太郎コカリナコンサート(ミニ講習会付き)」を!
  コンサートは80人規模から数千人のものまで様々な形でで行う事ができます。
 詳しくは黒坂音楽工房03−5626−1581まで

黒坂黒太郎(正文)
kurosakamasafumi@email.msn.com


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